ページ内には広告がふくまれます Tips

Trapプロデューサー、NGHTMREのAbleton Liveを使用した制作のキモ!【DTM】

とてもDTMの参考になった動画をご紹介!Ableton LiveでTrap制作!

Big Room系トラップミュージックアーティスト、NGHTMRE(ナイトメア)

 

View this post on Instagram

 

NGHTMREさん(@nghtmre)がシェアした投稿 -

ご紹介するのは、彼が、Ableton Liveを使ったトラック製作のコツを、セミナーをしている動画です。NGHTMREサウンドのキモが、かなり紹介されていて、とても見ごたえがありました。当時リリース前であったヒット曲、『Street』の製作内容もみれますよ!

この記事では、動画全体の中でも、ぼくがとても参考になった部分を、ピックアップしてまとめていきます。動画はそれぞれのポイントの部分からスタートになるよう、設定してあります。

スポンサード


きらびやかな迫力をもたらす、リバーブの設定

1:06:42〜の部分。リバーブのインプットの音を、ローカットすることにより、低域がふくれ上がってしまうのをふせぎ、高音域が豊かに響くように設定しています。

これにより、キックやベースサウンドとのぶつかりも、回避することができますね。

リバーブサウンドをフリーズ、ゲートリバーブ的処理でキレを出す

54:38〜の部分。ドロップの中の、金物パーカッション的な音にホール系のリバーブをかけ、それをフリーズ。リバーブのテール音をカットしています。

こうすることにより、ベースやリードなどの、重要なサウンドとのぶつかりを避け、ドロップにメリハリとパンチがもたらされます。

SaturatorとOTTで音圧アップ

26:05〜の部分。Saturatorとマルチバンドコンプレッサーのプリセット、OTTを多用し、音圧を稼いでいます。EDMの、迫力のサウンドを出す手法の定番ですね。

1:01:00あたりからの、ドロップのリードサウンドのエフェクトチェーンは、

【Grain Deley→Saturator→Reverb→OTT→EQ(ローカット)→Filter(ハイカット)→Saturator】

の流れになっています。OTTまでの流れで、迫力を作り、EQとFilterで余計な帯域を処理、Saturatorでもう一度音圧を整える、といった感じですね。

ちなみに、OTTは超定番の人気エフェクトです。Xfer RecordsがフリープラグインのOTTとしてもリリースしており、Ableton Live以外のDAWでも広く使われています。

さらに、OTTをベンチマークして作られたXTT by VINAIというプラグインもあり。XTTは、より使いやすさやコントロール性にフォーカスされているので、よろしければチェックを。

関連記事
Xtt_Vinaiプラグインレビューとセール情報
XTT by VINAI - W.A. Production | レビュー!OTTと真っ向勝負のマルチバンドコンプレッサープラグイン!

XTT by VINAI - W.A. Productionのレビューです。ラウドネスをガッツリ上げる注目のマルチバンドコンプレッサープラグイン。特徴や使い方、OTTとの比較などをまとめました。

続きを見る

ダンスミュージックの心臓、キックとベースの処理

1:18:35〜の部分。まず、ここでは音程がチューニングされたキック、ベース一体のサンプルと、Ableton Liveのプリセットである、Hip Hop Sub Bassが使われています。NGHTMREは、このプリセットを多用しているとのこと。

まず、1つのポイントは、キック、ベース一体サンプルの音程を、楽曲全体のキーを合わせること。

そうしたら、Ableton Live内蔵エフェクトのプリセット、Kick TightとSaturatorの組み合わせで音を太くします。

Saturatorのパラメータは'Freq'を、このようにベースの倍音に合わせて設定し、ドライブさせます。

kicktight

動画中の曲のキーはFなので、ここでは、1つめのSaturatorの設定を175Hz、2つめを349Hzあたりに設定。

おなじ設定のエフェクトチェーンを、キックベースのサンプルとHip Hop Sub Bassのトラックの両方につかい、低域に一体感が出るようにしています。

倍音の周波数を確認するのには、こんな表を使っていますね。

note_freq

そして、キックとベースの重ねるときには、サイドチェインを使っていないようです。

以前はベースにフェードを書いて、サイドチェインのようにしていたのですが、今は、周波数のすみ分けのみで重ねているとのこと。

使用しているサンプル

この動画では、EDM製作の超定番、Vengenceのサンプルを多様していることがわかりますね。シンセ音のワンショットを、サンプラーに取り込んで使うとも言っています。

どうしても、今っぽい楽曲を作ろうとすると、定番のそれっぽい音源を使わないと、厳しいですからね。。つまらないような気もしますが、今っぽい楽曲づくりは、定番の音を、いかに自分らしく組み上げてオリジナリティーを出すかが現状、重要視されますよね。

関連記事
DTMのサンプル音源選び方
DTM初心者向き、サンプル音源の選び方【定番サイト紹介】【EDM/Dubstep/House/Hip Hop/Techno】

DTM初心者が知っておくべき定番のサンプル音源ダウンロードサイトをまとめました。作りたい音楽にあったサンプル音源を使って、効率よく曲を形にしていくことはDTM上達への近道です!耳にしたことがある有名アーティストのサウンドも見つかるかも。

続きを見る

まとめ

参考になるTipsは見つかりましたでしょうか?

初心者の方は、まずはこの設定やワザをそのまま真似してみるのもいいと思います。

ただ、動画の中でもNGHRMREが言っていますが、エフェクトの特性をきちんと理解して、必要であると判断したらかける、不要であればかけないという判断が大事です。

真似して、音の変化を実感しながら、理解を深めてみてくださいね。

記事がダラダラしてしまうので、あえて細かい操作の方法はご紹介しませんが、気になるTipsがありましたらぜひチャレンジしてみてください!

広告

  • この記事を書いた人
ShunNarita_Profile_Square

シュンナリタ

『マタタキベース』でDTM情報を発信中。Moment名義で曲をリリースしつつ、DJしたりしています。長野在住。東京時代は年間200日くらい各所のClubでブースに立ってました。かれこれ15年以上音楽業界の片隅に居ます。プロフィール詳細や経歴はこちら

-Tips
-, , ,