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【OZONE 8 Elements】と【LANDR】マスタリング比較してみた

シュンナリタ
シュンナリタ
超定番マスタリングプラグインのOZONE 8 Elementsと、ウェブマスタリングツールのLANDRを比較してみました!

OZONE 8 Elementsをゲット!LANDRと比較してみることに

先日、Ozone 8のElementsバージョン(通常約14,000円)が、Plugin Boutiqueにて超格安で手に入れることができるキャンペーンをしていました。

ぼくはふだん、Ozone 7 Advancedを使って満足しているので、Ozone 8には手を出していなかったのですが、この機会にゲットしてみたわけです。

OZONE 8 Elementsで手軽なマスタリングが安くできるようになりました

Ozone 8からMaster Assistant機能が搭載され、2mixをスキャンすると、Ozoneが自動でその楽曲に合った設定を適用してくれます。

ミキシング、マスタリングの工程は、DTM初心者が必ずぶちあたる大きな壁ですよねw DTM初心者の方にとって、このOzone 8 Elementsは大きな武器になると思います。

LANDRと比べて性能はどのくらい?

さて気になるのは、このOzone 8の自動マスタリング機能、どのくらいの性能があるのか?ということですよね。

ということで、この記事では、同じように手軽に、ウェブ上で自動マスタリングできるツールとして、近年話題になっているLANDRとの比較をしてみます。

一口に比較といっても、それぞれにいろいろな設定ができるわけですが、今回検証の条件は以下の通り。DTM初心者向けの内容でやっていきたいと思います。

検証条件

  • 費用をなるべくかけない。
  • 自分で設定する項目をなるべく少なく。
  • Soundcloudにアップする。

書き出し形式については、LANDRでマスタリングされたファイルが、一般的な16ビット/44.100 kHzとなっていましたので、Ozone 8 Elementsでのマスタリングファイルも、Ableton Liveで同じ設定をし、書き出しています。

検証

検証には、ぼくがMoment名義でリリースした、『Wave EP』に収録のWaveの2mixを使用します。

それではいってみましょう。

[Ozone 8 Elements]の、Master Assistantのみでマスタリング

自分で設定するのはこれだけ。

Ozone 8 Elementsの設定

ストリーミング再生用かCDに書き出す用にマスタリングするかを選択します。今回は、Soundcloudにアップするのが条件なので、ストリーミング用を選択します。

あとは、楽曲の1番ボリュームが大きい部分を再生し、スキャンしていきます。

設定を適用して、書き出したのがこんな感じ。*頭に数秒空白があります。

[LANDR]のみでマスタリング

まずは音圧を選択します。

LANDRの音圧設定

とりあえず音圧は高くしたい(初心者のころはとくにw)ということで、「高」を設定。

次に、書き出し形式を選択します。

LANDRの書き出し形式

Soundcloudと接続することで、Soundcloudアップロード用にマスタリングしたものを、無料プランで、1曲はwav.ファイルで仕上げることができます。

それがこちら。*頭に数秒空白があります。

結果

まず、明らかな音量差がありますね。確認してみると、Ceiling値(音量の最大値)がLANDRでは-0.3dB、Ozoneでは-1.0に設定されているようでした。

これだと、検証がむずかしくなるので、OzoneのCeiling値を-0.3に設定し直して書き出しました。こちらです。

いかがでしょうか?

好みもありますから、どちらの音質がいい、というのははっきりしませんね。。どちらも、手軽にこのくらいまではできるのかぁ!てな感想。

どちらも、初心者がマスタリングを試してみる、ということに対しては、使ってみてもいいでしょう!

初心者向けに、なるべく設定項目を少なく、という条件のもと考えるならば、LANDRの方が簡単に音圧が稼げていますね。ただこれは、OzoneのマキシマイザーのThreshold値を下げていけば簡単に調節できそうな部分でもあります。

あと、*で、頭に数秒空白があります。としてありますが、LANDRでは2mixが、そのままマスタリングされてしまうので、2mixの時点で、曲の最初と最後の空白部分を調節しておかなければなりませんね。今回は比較しやすいように、Ozoneでの書き出しの際も、Ableton Live上で空白部分の調節はしていません。

ぼくはOzoneをおすすめします

今回比較した条件では、どっちもどっち、という結果でしたが、ぼくはOzone 8 Elementsを積極的に使っていくこと、をおすすめします。

当然ですが、Ozoneは機能を理解して使いこなせるようになっていけば、自分でいろいろなパラメーターを調節できます。DTMのレベルが上がってもOzoneは最前線で活躍できるプラグインですからね。

この程度の差でLANDRの音圧に満足するくらいなら、どんどんOzoneを使ってレベルアップしていったほうがいいでしょう。

Ozoneの最上位バージョン。めちゃくちゃ使えますよ。

そしてこれは超重要な補足ですが、曲の音質をよくするには、ミキシングの方がマスタリングより9対1くらいの比率で重要ですからね!初心者のころは、勘違いしてしまいがちですが。

マスタリングは、ほんのひと手間のブラッシュアップです。

ぼくがきちんとマスタリングしてリリースしたバージョン

最後にぜひお聞きくださいませ!

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  • この記事を書いた人
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シュンナリタ

『マタタキベース』でDTM情報を発信中。Moment名義で曲をリリースしつつ、DJしたりしています。長野在住。東京時代は年間200日くらい各所のClubでブースに立ってました。かれこれ15年以上音楽業界の片隅に居ます。プロフィール詳細や経歴はこちら

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