
アナライザープラグインのおすすめまとめ【リファレンス設定は重要】

DTMに慣れてきて、さらにクオリティを高めたいなら、ぜひ活用したいのがアナライザー系プラグインです。
制作中の楽曲がどのようなバランスで鳴っているかを視覚的に確認できれば、アレンジからミックス・マスタリングまで、制作全体を通した効率化や仕上がりの自信につながります。
また、曲作りではリファレンスを設定することも重要です。目標とするプロの楽曲バランスを可視化し、それに照らし合わせて調整していくことで、スキルをグッと伸ばせます。
この記事では、DTM初心者向けにおすすめのアナライザープラグイン・リファレンスツールをご紹介します。まずは注目ポイントをかんたんに確認してみましょう。
注目
- VISION 4X - Excite Audio: これ1つで大活躍のアナライザープラグイン
- Insight 2 - iZotope: マスタリングまで対応の高機能アナライザープラグイン
- ListenHub - Sonnox: Macからのサウンドをなんでもリファレンスに
- MMultiAnalyzer - MeldaProduction: マルチトラックアナライザー・無料あり
- Tonal Balance Control 2 - iZotope: 目指すべき周波数バランスを表示するプラグイン
- Audiolens - iZotope: 無料リファレンスツール・ターゲットカーブ作成
- The Snail - IrcamLAB: コードを可視化するアナライザープラグイン:
それぞれのプラグインについて、以下で特徴を説明していきます。あわせて、レビューや最新のセール情報を随時更新している記事も掲載しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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VISION 4X - Excite Audio【これ1つで大活躍のアナライザープラグイン】
VISION 4Xは、Excite Audioが人気ドラムンベーストリオのNoisiaと共同で開発したアナライザープラグイン。
Spectrogram・Bar Graph・Waveform・Phase Correlation Meterの4ビューを柔軟に配置し、サウンドを多角的に可視化することができます。
マスタートラックに立ち上げておけば、1つでアレンジからミックス・マスタリングまで、制作の全工程をサポートしてくれます。
Insight 2 - iZotope【マスタリングまで対応の高機能アナライザープラグイン】
Insight 2は、iZotopeがリリースするアナライザープラグインです。
ラウドネスメーターやRMSメーターを搭載し、マスタリングの仕上げまで対応する高機能なツール。音楽制作だけにとどまらず、さまざまなポストプロダクション系の業務などもこなせます。
DTMにおいてはややオーバースペックな面もありますが、優れた視認性によりサウンドの理解度を確実にアップしてくれます。
ListenHub - Sonnox【Macからのサウンドをなんでもリファレンスに】
ListenHubは、SonnoxがリリースするMac専用のリファレンスツールです。
SpotifyやYouTubeなど、Macからのあらゆる出力をそのまま解析することが可能。オーディオファイルが無くても、ラウドネス値やスペアナを通してサウンドの状態をわかりやすく表示してくれます。Left・Right・Mono・Sideにフォーカスできるチャンネルソロ機能も搭載。
また、DAWからの出力を取り込み、ミックスやマスタリングの参考にしたいサウンドと比較しながら、制作中のトラックをチェックすることもできます。
MMultiAnalyzer - MeldaProduction【マルチトラックアナライザー・無料あり】
MMultiAnalyzerは、MeldaProductionのアナライザープラグインです。
各トラックに挿すだけで、波形を自動で1画面に集約表示。SPECTRUM・SONOGRAM・COLLISIONS・LOUDNESS & WAVE・STEREO・OSCILLOSCOPEの6種類のビューで楽曲全体を可視化できます。
各パートの帯域の住み分けや、ボリュームバランスはミックスの基本。その状態をひと目で確認できるため、DTM初心者の学習用としても非常に有用です。
このほか、MeldaProductionはフリープラグインを数多くリリースしており、アナライザー系も充実。MLoudnessAnalyzer・MOscilloscopeなど、便利なツールがそろっています。
Tonal Balance Control 2 - iZotope【目指すべき周波数バランスを表示するプラグイン】
Tonal Balance Control 2は、iZotopeがリリースするリファレンスツール。
制作中の楽曲が目指すべき周波数バランスをターゲットカーブとしてわかりやすく表示し、アレンジ・ミックス・マスタリングの幅広い場面で、理想のサウンドに近づけるための迅速な判断をサポートします。
さらに、Neutron・Ozone・Relayと連携すれば、Tonal Balance Control 2上からEQやトラックボリュームを一括でコントロールすることも可能です。
Audiolens - iZotope【無料リファレンスツール・ターゲットカーブ作成】
Audiolensは、iZotopeがリリースする無料のリファレンスツール。
SpotifyやYouTubeなど、コンピューターから出力されるサウンドを取り込み、周波数バランスをターゲットカーブとしてキャプチャーする機能を備えています。そこに制作中の楽曲を照らし合わせることで、ミックスやマスタリングを効率的に調整可能です。
さらに、Ozone・Neutronを持っている場合は作成したターゲットカーブが共有されるので、自動アシスタント機能を使ってすぐさまリファレンスにサウンドをマッチさせることができます。
The Snail - IrcamLAB【コードを可視化するアナライザープラグイン】
The Snailは、IrcamLABがリリースするアナライザー/チューナープラグイン。
特徴的なSnail ViewやSonogram Viewで、通したサウンドのコードや音程の重なりを、リアルタイムに可視化できます。リファレンスにしたい楽曲の解析や、耳コピ・演奏練習ツールとしてなど、活用方法はいろいろ。
ちなみに、楽曲のスケールやコード進行を解析したいならdeCodaもおすすめです。あわせてチェックしてみてください。