Vacuum Proのレビューと使い方まとめ

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Vacuum Pro | レビュー【使い方まとめ】アナログサウンドが超魅力のシンセ!あなどるべからず。

シュンナリタ
シュンナリタ
Vacuum Proは本格的なアナログサウンドが魅力のシンセサイザー!
特徴や使い方のポイントをレビューします。

Vacuum Proをレビュー

Vacuum Proは、AIR Music Technologyのシンセサイザープラグイン。

真空管回路モデリングしたポリフォニックアナログシンセサイザーで、70年代80年代のアナログサウンドを再現することができます。

そのアナログ感溢れるサウンドと、激シブなGUIもあいまって非常に魅力的なシンセです。

なお、Vacuum Proの簡易エディションとして、モノフォニックシンセのVacuum Vintageがあります。

Vacumm Proの音質

上記のサウンドデモを聞いてみてください!

こんな感じでアナログ感満載のファットさと、味のあるジャキっとした質感が特徴です。
後ほど詳しく仕組みを説明しますが、この質感はVacumm Pro特徴である、真空管(=Vacumm Tube)回路のモデリングが特徴づけているみたいです。

個人的な感想としては、最初音を鳴らした時「ふつうにめっちゃいい音だなw」と思いました。しかも曲中で他のシンセともうまくマッチする質感。あなどれませんよ、Vacumm Pro。

Vacumm Proのプリセット

プリセットの数は約350種類。
アナログ感満載の使いやすいサウンドを中心にラインナップされています。

中にある飛び道具的なSFXサウンドもまた僕は好き。アナログ電子音好きはニヤリとしてしまいそうなサウンドがプリセットされています。

プリセットは決してとても多いというわけではありませんが、下で詳しく説明するようにVacuum Proはこのプリセットを組み合わせたり、サウンドを調整して変化させるのがとても扱いやすく、インスピレーションを広げてくれます。

また、Vacumm Proには追加のエキスパンションパックもリリースあり。Fresh Air Pack Vol 1を購入するとさらに200のプリセットを追加することができます。

Vacumm Proのシンセサイズ【使い方のポイント】

ここからはシステムや使い方について、ポイントをまとめていきます。

全体像としては、比較的シンプルな構造です。

基本構造【2レイヤー】

Vacuum Proの構造

こちらが、Vacuum Proの基本画面。
シンプルに、2オシレーター、フィルター、アンプ、エンベロープ、LFOなどと並んでいるこの画面がAとBで2つあり、レイヤーできる構造になっています。

それぞれのプリセットにあるAとBのレイヤーは、レイヤーごとに切り替えていくことも可能なので、サクサクと色々な組み合わせを試すことができます。

Vacuum Prpのレイヤー

上記の画像が、レイヤーの選択画面の一部です。

このようにプリセットごとのレイヤーAとレイヤーBをそれぞれ選ぶことができます。

真空管回路

Vacuum ProのTube回路

Vacuum Proサウンドのキモとなる真空管回路のモデリング。
上記の画像のように、各パーツに真空管回路が組み込まれており、コレまたシブく明かりが灯るグラフィックで表示されています。

この部分のノブで、チューブサチュレーションやディストーション具合が調整でき、サウンドのファットさやザラつき具合を設定することができます。

Smart Controls

Vacuum ProのSmartノブ

画面左上の[Smart]ボタンをクリックすると、[Complexity][TONE][EMPHASIS][FATNESS][PUNCH][LENGTH][CONTOUR][MODULATION]の8つのノブが表示されます。

このシンプルな画面でプリセットをうまく調整できるようになっており、1つのプリセットでも色々なサウンドを簡単に作り込んでいくことができます。

ランダマイズが面白い

Vacuum Proのランダマイズ

画面上のPARTSセクションの右部分。
Vacuum Proにはランダマイズ機能がついており、これがまた面白い。

ABレイヤーごとに、[VTO][VTF][ENV][MOD][VTA]が選択できるようになっており、[RAND!]ボタンをクリックすると、選択されているパラメーターがランダムに変更されます。

適当にランダマイズしていってみてもかなり変態的なサウンドがどんどん作られるので最高です。

DOUBLEボタン

Vacuum Proのダブリングとエコモード

画面右上のGLOBALセクションの中にある[DOUBLE]ボタン。

これを選択すると、ワンタッチでサウンドに広がりや厚みを加えることができて便利です。

同じく、AIR Music Technologyのプラグインである、Hybrid 3にも同じような[DOUBLING]スイッチが搭載されていますが、特徴的な機能です。

PCへの負荷は高め【ECOモードあり】

Vacuum Proは非常に高音質ですが、PCへの負荷も高め。コードを鳴らしたりするとけっこうCPUに負荷がかかります。

その対応して[DOUBLE]ボタンの隣に[ECO]ボタンがあり、選択すると最大35%CPU負荷を軽減して発音するモードになります。

多少の音質変化はありますが、こちらを使ったほうがベターな場合もあるでしょう。

Vacuum Proはこんな人におすすめ

手軽に本格的なアナログサウンドを曲に取り入れたい!

こんな人はぜひVacuum Proを手に入れてもらうと、大満足だと思います。

セールになっていることの多いVacuum Proですが、そのコスパとサウンドのバランスで考えると、これ以上ないプラグインだと思います。おすすめ。

ランダマイズで遊びたい!

DTMをしていると、作業がマンネリ化してくることってありますよね?
そんな時は、上で紹介した[RAND!]ボタンを適当に押して変な音を鳴らしまくってみると、ものすごく楽しいです。笑

思いがけないサウンドが生まれるので、それをそのままMIDIで鳴らすも良し、オーディオ化してさらにサンプルとして使うも良しです。きっと新たなインスピレーションとなりますよ。

ちなみにその反面と言ってはなんですが、モジュレーションの自由度は高くありません。

LFOをグリグリいじってDubstepなどの強烈なサウンドを作りたいなどの場合は、ふつうにSerumなどを手に入れるのが良しです。

Vacuum Pro - AIR Music Technologyのセール情報と購入方法

Vacumm Proは単品のほか、バンドル、追加でエキスパンションパックの購入が可能。バンドルのセールは要注目です。お見逃しなく。

セール期間は各ストアでずれていることがあります。限定キャンペーンもチェックを。

Vacumm Proを単品購入

CPUの負荷が少なく使えるモノフォニックバージョンのVacuum Vintageもあります。

Vacumm Proをバンドルで購入

セール状況をチェック

上記バンドルはセール時に90%オフ以上の大幅割引で販売されることが多く、通常販売されていないこともあります。

Vacumm Proのエキスパンションを購入

拡張のプリセットパックの購入も可能となっています。

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  • この記事を書いた人
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シュンナリタ

『マタタキベース』でDTM情報を発信中。Moment名義で曲をリリースしつつ、DJしたりしています。長野在住。東京時代は年間200日くらい各所のClubでブースに立ってました。かれこれ15年以上音楽業界の片隅に居ます。プロフィール詳細や経歴はこちら

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