
Vacuum Vintageをレビュー
Vacuum VintageはAIR Music Technologyのシンセサイザープラグイン。
Vacuumのみのだったり、Vacuum Classicと表記されているストアもあります。
真空管回路モデリングしたモノフォニックビンテージシンセサイザーで、70年代80年代のアナログサウンドを再現することができます。
もともとはDAWのAvid Pro Toolsに含まれる音源の1つとして開発され人気を得ましたが、現在はAU/VST形式でその他DAWでも利用できるようになっています。
なお、Vacuum Vintageの上位エディションとして、ポリフォニックシンセのVacuum Proがあります。
Vacuum Vintageの音質
上記のサウンドデモを聞いてみてください!
こんな感じでバリバリのアナログモノシンセサウンド。いい感じに使いやすいファット感が特徴です。
後ほど詳しく仕組みを説明しますが、Vacuum Vintageは真空管回路のモデリングがされており、実に特徴的で激シブなザラつきがあります。
Vacuum Vintageプリセット
Vacuum Vintageのプリセットは計205種類。
プリセット
- Lead 65種類
- Bass 68種類
- Arpeggios 26種類
- Percussive 15種類
- FX 31種類
こんな感じのラインナップになっています。
これらはVacuum ProのMonoプリセットのみがラインナップされているというわけではなく、全くの別物になります。なので、両方持っていても全然損ではありません。
Vacuum Vintageのシンセサイズ【使い方のポイント】
ここからはVacuum Vintageの構造や使い方について、ポイントをまとめます。
シンプルにまとまっているので、シンセいじりが苦手な人でも、気軽にファットなサウンドが楽しめます。
Vacuum Vintageの基本画面

こちらがVacuum Vintageの基本画面。
とてもシンプルに、2オシレーター、フィルター、アンプ、エンベロープ、などと並んでいます。
一番下のウィンドウから、プリセットを選択することができます。
真空管回路

Vacuumシリーズの特徴となる真空管回路は上記の部分のグラフィックで表示されています。
ノブを上げていくことでザラついたドライブやサチュレーションが加えられていきます。
AGEセクション【DRIFTとDUSTノブ】

このノブまたサウンドにがかなりいい味を出してくれます。
[DRIFT]ノブを上げると、ピッチの不安定な揺れを演出してくれて、モノシンセのシブいサウンドにどハマりな味を加えてくれます。
[DUST]ノブは、若干のノイズでよりローファイ感が加わる感じです。
PCへの負荷は低い
モノフォニック専用なので、当然といえば当然ですが、PCへの負荷は低いです。
Vacuum ProはわりとPCへの負荷が強くなってしまいがちですが、Vacuum Vintageはあまり心配することはないと思います。
Vacuum Vintageはこんな人におすすめ
シブいモノシンセのサウンドで遊びたい!
セールになっていることの多いVacuum Vintageですが、Vacuumシリーズはその価格とサウンドを比べるとめちゃくちゃいい音でコスパ◎
とりあえずで手に入れてみるのも全然いいと思います。
シンプルなシンセで音作りしてみたい!
上でも説明しましたが、Vacuum Vintageは非常にシンプルな構造になっています。
パラメーターが膨大にあるシンセでの音作りに苦手意識がある人は、ぜひこのようなシンプルなシンセで、音作りの楽しさを感じてもらえるといいなと思います。
Vacuum Vintage - AIR Music Technologyのセール情報と購入方法
Vacuum Vintageは単品のほか、バンドル・クロスグレードでの購入が可能。
バンドルのセールは要注目なのでお見逃しなく。
セール期間は各ストアでずれていることがあります。限定キャンペーンもチェックを。
Check
Vacuum Vintageを単品購入
Vacuum Classic表記のストアもあります。
なお、Pro Tools・AIR Instrument Expansion Pack 3・AKAI VIP・MPCソフトウェアを持っている場合はクロスグレード版も利用可能。
上位版でポリフォニックに対応する、Vacuum Proもチェックしてみてください。
Vacuum Vintageをバンドルで購入
上記バンドルはセール時に90%オフ以上の大幅割引で販売されることが多く、通常販売されていないこともあります。