多機能からシンプルまでいろいろ紹介します!
サイドチェイン / ダッキングプラグインのおすすめを紹介【DTMの必須テクを便利に】
サイドチェインは現代の音楽において必須と言える手法ですよね。
本来、何かオーディオをトリガーとしてエフェクトをかけるシステムの総称ではありますが、ひと言でバスドラムにあわせたベースやシンセのボリュームダッキングを指す場合も多々。EDMやHip Hopなどのクリアで力強いミックス・サウンドデザインには、それくらいがっつりと使われるテクニックです。
さて、この記事ではそういったサイドチェイン / ダッキング用のおすすめプラグインを紹介していきます。多機能〜シンプルまでいろいろあるので、ワークフローにあわせて選んでみてください。
基本のやり方としては、コンプレッサーに搭載されるサイドチェイン機能を利用したり、DAWでオートメーションを書くことも可能。ですが、やはり専用ツールがあるとクオリティも効率も上がりますし、クリエイティブな音作りにまで活躍してくれます。とくに4つ打ちジャンルでDTMするなら、ほんと絶対レベルで何か持っていたほうが楽しいですよ。
それぞれ、くわしいレビューやセール情報を更新している記事も貼っておきます。そちらもあわせてどうぞ。
最新の #DTMセール 情報はX(@DTM_Checker)でも発信しています。お得に #DTM を楽しもう。
ShaperBox 3 / VolumeShaper 7 - Cableguys【ダッキングに音作りに】
ShaperBox 3は、Cableguysがリリースするサウンドデザイン系エフェクトバンドル。その中の、VolumeShaper 7がボリュームダッキングツールです。
まず、LFOシェイプの柔軟性とあつかいやすさがバッチリ。マルチバンド対応や外部サイドチェーンなどのこまかい機能もしっかりライナップしており、思い通りのサウンドコントロールが可能です。
そして、シリーズのエフェクト各種を1つのプラグイン内部にてあつかえるので、組み合わせればインスピレーションがシームレスに広がります。セットでなく、個別に購入していってもOK。
LFO Tool - Xfer Records【シンプルかつクリエイティブなプラグイン】
LFO Toolは、Xfer Recordsがリリースするサウンドデザインツール。
ボリュームダッキングするほか、豊富なタイプのフィルターやパンニングをコントロール可能です。見た目はけっこう地味ですが、あつかいやすさとクリエイティブさが絶妙に組み合わされたシステム。じわじわハマっちゃうやつですよ。
同メーカの人気シンセであるSerumに慣れているDTMerならとくに、LFOシェイプの操作感が近いのでワークフローへ取り入れやすいと思います。
Duck - Devious Machines【サイドチェインダッキングにベストな機能性】
Duckは、Devious Machinesがリリースするダッキングエフェクト。
サッと、キックにあわせてベースやシンセのボリュームをコントロールするなら、めちゃくちゃちょうどいい機能性とあつかいやすさ。とてもおすすめです。
サウンドデザイン系のプリセットもそろっているので、シンプルにいい感じのグルーヴをくわえたい時などにもしっかり使えます。
Flux Mini 2 - Caelum Audio【無料サイドチェインダッキングプラグイン】
Flux Mini 2は、Caelum Audioがリリースするマルチエフェクト、Flux Proのフリープラグイン版。エンベロープシェイパーにボリュームコントロール・フィルターが搭載されています。
さすがに有料ツールと比較していま一歩な部分はありますが、かんたんなサイドチェーンダッキングを描くには充分。使い込めばサウンドデザインもできます。DTM初心者なら、とりあえずダウンロードしておきましょう。
Kickstart 2 - Nicky Romero & Cableguys【EDMベース・シンセのサイドチェインダッキングに】
Kickstart 2は、Nicky RomeroがCableguysとのコラボレーションでリリースするボリュームダッキング専用エフェクト。
機能がとてもかんたんにまとまっており、EDMやHouseなどの制作で同じような設定を多用する場合には便利なツールです。
ただし、できることは限られています。いろいろ音作りにも使いたいと考えているなら、ほかのプラグインを最初から購入した方がいいかもです。
Gatekeeper - Polyverse【パンチの効いたダッキングサウンド】
Gatekeeperは、PolyverseがInfected Mushroomとのコラボレーションでリリースするボリュームダッキングエフェクト。
サウンドにパンチを出しやすい機能性がポイント。複雑なエンベロープシェイピングもしやすいです。
当然サイドチェーン的コントロールもできますが、音作り方向で使うのがよりおすすめ。ダイナミックなノリを作ってみてください。
TrackSpacer - Wavesfactory【サイドチェインダッキングで的確ミックス】
TrackSpacerは、Wavesfactoryがリリースするサイドチェーンダッキング用エフェクト。
上で紹介してきたようなLFO / エンベロープシェイパー系のツールではなく、トリガーにあわせてきっちりと帯域の住み分けができるプラグインです。
サウンドデザインには使えませんが、ハイクオリティなミックスを目指すなら要チェック。
MRhythmizer - MeldaProduction【ダッキングやタイムコントロールでユニークな音作り】
MRhythmizerは、MeldaProductionがリリースするサウンドデザインツール。
VOLUMEシーケンスでのダッキング / ゲート系エフェクトにくわえ、TIME・FILTERのシーケンスを組み合わせてユニークな音作りができます。
手持ちのループもグッとグリッチでオリジナルな素材にしてくれるプラグイン。MIDIコントロールして遊ぶのも楽しいです。
ちなみに、Gross Beatも近い機能ですが、現在はFL Studio専用となっています。
【まとめ】サイドチェイン / ダッキングプラグインの選び方
いろいろとおすすめのサイドチェイン / ダッキングプラグイン系プラグインを紹介してきました。まとめに、選び方を整理してみます。
まず、幅広く使える→シンプルの順にならべると下記の通り。
これらにくわえて、下記は特化タイプ。
特化
- TrackSpacer: バッチリと帯域を住み分けたミックスに。
- MRhythmizer: ユニークなサウンドデザインに。
できることが多いから必ず実用的で優秀、というわけではありません。ワークフローにフィットして、あつかいやすいツールがベストです!