2024年現在: 最新バージョンのOzone 11をレビューした記事はこちら。
OZONE 8 Elementsをゲット!LANDRと比較してみることに
先日、Ozone 8のElementsバージョン(通常約14,000円)が、Plugin Boutiqueにて超格安で手に入れることができるキャンペーンをしていました。
ぼくはふだん、Ozone 7 Advancedを使って満足しているので、Ozone 8には手を出していなかったのですが、この機会にゲットしてみたわけです。
OZONE 8 Elementsで手軽なマスタリングが安くできるようになりました
Ozone 8からMaster Assistant機能が搭載され、2mixをスキャンすると、Ozoneが自動でその楽曲に合った設定を適用してくれます。
ミキシング、マスタリングの工程は、DTM初心者が必ずぶちあたる大きな壁ですよねw DTM初心者の方にとって、このOzone 8 Elementsは大きな武器になると思います。
LANDRと比べて性能はどのくらい?
さて気になるのは、このOzone 8の自動マスタリング機能、どのくらいの性能があるのか?ということですよね。
ということで、この記事では、同じように手軽に、ウェブ上で自動マスタリングできるツールとして、近年話題になっているLANDRとの比較をしてみます。
一口に比較といっても、それぞれにいろいろな設定ができるわけですが、今回検証の条件は以下の通り。DTM初心者向けの内容でやっていきたいと思います。
検証条件
- 費用をなるべくかけない。
- 自分で設定する項目をなるべく少なく。
- Soundcloudにアップする。
書き出し形式については、LANDRでマスタリングされたファイルが、一般的な16ビット/44.100 kHzとなっていましたので、Ozone 8 Elementsでのマスタリングファイルも、Ableton Liveで同じ設定をし、書き出しています。
検証
検証には、ぼくがMoment名義でリリースした、『Wave EP』に収録のWaveの2mixを使用します。
それではいってみましょう。
[Ozone 8 Elements]の、Master Assistantのみでマスタリング
自分で設定するのはこれだけ。
ストリーミング再生用かCDに書き出す用にマスタリングするかを選択します。今回は、Soundcloudにアップするのが条件なので、ストリーミング用を選択します。
あとは、楽曲の1番ボリュームが大きい部分を再生し、スキャンしていきます。
設定を適用して、書き出したのがこんな感じ。*頭に数秒空白があります。
[LANDR]のみでマスタリング
まずは音圧を選択します。
とりあえず音圧は高くしたい(初心者のころはとくにw)ということで、「高」を設定。
次に、書き出し形式を選択します。
Soundcloudと接続することで、Soundcloudアップロード用にマスタリングしたものを、無料プランで、1曲はwav.ファイルで仕上げることができます。
それがこちら。*頭に数秒空白があります。
結果
まず、明らかな音量差がありますね。確認してみると、Ceiling値(音量の最大値)がLANDRでは-0.3dB、Ozoneでは-1.0に設定されているようでした。
これだと、検証がむずかしくなるので、OzoneのCeiling値を-0.3に設定し直して書き出しました。こちらです。
いかがでしょうか?
好みもありますから、どちらの音質がいい、というのははっきりしませんね。。どちらも、手軽にこのくらいまではできるのかぁ!てな感想。
どちらも、初心者がマスタリングを試してみる、ということに対しては、使ってみてもいいでしょう!
初心者向けに、なるべく設定項目を少なく、という条件のもと考えるならば、LANDRの方が簡単に音圧が稼げていますね。ただこれは、OzoneのマキシマイザーのThreshold値を下げていけば簡単に調節できそうな部分でもあります。
あと、*で、頭に数秒空白があります。としてありますが、LANDRでは2mixが、そのままマスタリングされてしまうので、2mixの時点で、曲の最初と最後の空白部分を調節しておかなければなりませんね。今回は比較しやすいように、Ozoneでの書き出しの際も、Ableton Live上で空白部分の調節はしていません。
ぼくはOzoneをおすすめします
今回比較した条件では、どっちもどっち、という結果でしたが、ぼくはOzone 8 Elementsを積極的に使っていくこと、をおすすめします。
当然ですが、Ozoneは機能を理解して使いこなせるようになっていけば、自分でいろいろなパラメーターを調節できます。DTMのレベルが上がってもOzoneは最前線で活躍できるプラグインですからね。
この程度の差でLANDRの音圧に満足するくらいなら、どんどんOzoneを使ってレベルアップしていったほうがいいでしょう。
Ozoneの最上位バージョン。めちゃくちゃ使えますよ。
2024年現在: 最新バージョンのOzone 11をレビューした記事はこちら。
そしてこれは超重要な補足ですが、曲の音質をよくするには、ミキシングの方がマスタリングより9対1くらいの比率で重要ですからね!初心者のころは、勘違いしてしまいがちですが。
マスタリングは、ほんのひと手間のブラッシュアップです。
ぼくがきちんとマスタリングしてリリースしたバージョン
最後にぜひお聞きくださいませ!