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Trapプロデューサー、NGHTMREのAbleton Liveを使用した制作のキモ!【DTM】

とてもDTMの参考になった動画をご紹介!Ableton LiveでTrap制作!

Big Room系トラップミュージックアーティスト、NGHTMRE(ナイトメア)

 

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ご紹介するのは、彼が、Ableton Liveを使ったトラック製作のコツを、セミナーをしている動画です。NGHTMREサウンドのキモが、かなり紹介されていて、とても見ごたえがありました。当時リリース前であったヒット曲、『Street』の製作内容もみれますよ!

この記事では、動画全体の中でも、ぼくがとても参考になった部分を、ピックアップしてまとめていきます。動画はそれぞれのポイントの部分からスタートになるよう、設定してあります。

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きらびやかな迫力をもたらす、リバーブの設定

1:06:42〜の部分。リバーブのインプットの音を、ローカットすることにより、低域がふくれ上がってしまうのをふせぎ、高音域が豊かに響くように設定しています。

これにより、キックやベースサウンドとのぶつかりも、回避することができますね。

リバーブサウンドをフリーズ、ゲートリバーブ的処理でキレを出す

54:38〜の部分。ドロップの中の、金物パーカッション的な音にホール系のリバーブをかけ、それをフリーズ。リバーブのテール音をカットしています。

こうすることにより、ベースやリードなどの、重要なサウンドとのぶつかりを避け、ドロップにメリハリとパンチがもたらされます。

SaturatorとOTTで音圧アップ

26:05〜の部分。Saturatorとマルチバンドコンプレッサーのプリセット、OTTを多用し、音圧を稼いでいます。EDMの、迫力のサウンドを出す手法の定番ですね。

1:01:00あたりからの、ドロップのリードサウンドのエフェクトチェーンは、

【Grain Deley→Saturator→Reverb→OTT→EQ(ローカット)→Filter(ハイカット)→Saturator】

の流れになっています。OTTまでの流れで、迫力を作り、EQとFilterで余計な帯域を処理、Saturatorでもう一度音圧を整える、といった感じですね。

ちなみに、OTTは超定番の人気エフェクトです。Xfer RecordsがフリープラグインのOTTとしてもリリースしており、Ableton Live以外のDAWでも広く使われています。

さらに、OTTをベンチマークして作られたXTT by VINAIというプラグインもあり。XTTは、より使いやすさやコントロール性にフォーカスされているので、よろしければチェックを。

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ダンスミュージックの心臓、キックとベースの処理

1:18:35〜の部分。まず、ここでは音程がチューニングされたキック、ベース一体のサンプルと、Ableton Liveのプリセットである、Hip Hop Sub Bassが使われています。NGHTMREは、このプリセットを多用しているとのこと。

まず、1つのポイントは、キック、ベース一体サンプルの音程を、楽曲全体のキーを合わせること。

そうしたら、Ableton Live内蔵エフェクトのプリセット、Kick TightとSaturatorの組み合わせで音を太くします。

Saturatorのパラメータは'Freq'を、このようにベースの倍音に合わせて設定し、ドライブさせます。

kicktight

動画中の曲のキーはFなので、ここでは、1つめのSaturatorの設定を175Hz、2つめを349Hzあたりに設定。

おなじ設定のエフェクトチェーンを、キックベースのサンプルとHip Hop Sub Bassのトラックの両方につかい、低域に一体感が出るようにしています。

倍音の周波数を確認するのには、こんな表を使っていますね。

note_freq

そして、キックとベースの重ねるときには、サイドチェインを使っていないようです。

以前はベースにフェードを書いて、サイドチェインのようにしていたのですが、今は、周波数のすみ分けのみで重ねているとのこと。

使用しているサンプル

この動画では、EDM製作の超定番、Vengenceのサンプルを多様していることがわかりますね。シンセ音のワンショットを、サンプラーに取り込んで使うとも言っています。

どうしても、今っぽい楽曲を作ろうとすると、定番のそれっぽい音源を使わないと、厳しいですからね。。つまらないような気もしますが、今っぽい楽曲づくりは、定番の音を、いかに自分らしく組み上げてオリジナリティーを出すかが現状、重要視されますよね。

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まとめ

参考になるTipsは見つかりましたでしょうか?

初心者の方は、まずはこの設定やワザをそのまま真似してみるのもいいと思います。

ただ、動画の中でもNGHRMREが言っていますが、エフェクトの特性をきちんと理解して、必要であると判断したらかける、不要であればかけないという判断が大事です。

真似して、音の変化を実感しながら、理解を深めてみてくださいね。

記事がダラダラしてしまうので、あえて細かい操作の方法はご紹介しませんが、気になるTipsがありましたらぜひチャレンジしてみてください!

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