
特徴や使い方をレビューします。
Boltをレビュー【ハーモニクスシンセサイザー】
Boltは、Nektar Technologyがリリースするシンセサイザープラグイン。
MIDIキーボードなどを多く販売する同社ですが、唯一のソフトウェアですかね。
しかしこれがなかなか攻めていて、ちょっと変わったハーモニクスシンセサイザーという方式となっています。
そのシステムや使い方については下でもう少し説明しますが、サウンドもやはりどこか独特な質感です。浮遊感のある音色なんかはとくに魅力的。
空気感のあるシティポップやFuture R&Bを作りたい!
こんな時に使いたくなる感じですね。
サウンドは上記の動画をチェックしてみてください。
Boltのプリセット

プリセットは500種類以上。
波形が映るディスプレイ上のプリセット名をクリックすると、このように一覧が表示されます。
上で書きましたが、浮遊感のあるPad系、Poly・Synthカテゴリがとくにいい感じです。
Bolt - Nektar Technologyの使い方【シンセサイズ】
Boltで808ベースを作るチュートリアル
さて、ここからはBoltの主な使い方やシンセサイズのポイントについて説明していきます。
ちょっとふつうのシンセとはちがった仕組みになっていて戸惑うかもですが、理解してみるとわりとシンプルですよ。
オシレーター【フィルターはありません!】

まずは、Bolt最大の特徴である2つのオシレーターから。
アナログ方式のシンセなどでは、オシレーター波形から作った倍音をフィルターで削りながらサウンドメイキングしていくことが一般的です。
ところが、ハーモニクスシンセのBoltにはフィルターが搭載されておらず、主にオシレーター自体で倍音構成きめていく感じ。ザッと主なパラメーターを説明すると、
基本波形はサイン波となっており、[HARMONICS]ノブを上げると倍音が追加され、[ROLLOFF]ノブを上げるとさらに高周波の倍音がなだらかに加わっていきます。
[ODD]ボタンを押すと奇数倍音のみ追加されるようになり、[DEEP]ボタンを押すと低周波がブーストされやわらかいサウンドになります。
そして、それぞれのオシレーターにはノイズジェネレーターやサブオシレーター、ADSRのエンベロープはジェネレーターを搭載。LEVELの脇にある矢印がオーバードライブになっています。
なお、2つのオシレーターの間は波形が表示されるディスプレイなど、マスターセクションとなっています。ここのボタンでFM変調やクロスモジュレーションも選択することが可能。
MODULATION EG【エンベロープ】

モジュレーションのエンベロープジェネレーターは1つ搭載。
下段に4つ並んだノブ下のドロップダウンリストから、それぞれ割り当て先を選ぶことができます。
LFO

LFOは3つ。それぞれにEGと同じく4つのドロップダウンリストが備えられており、割り当てることができます。
波形は13種類から選択可能。
エフェクト

Boltの内蔵エフェクトは4種類。
EQ・CHORUS・DELAY・REVERBと並んでおり、シンプルなパラメーター設定となっています。
Bolt - Nektar Technologyのセール情報と購入方法
Boltは単品販売のみとなっています。
年間でセールはブラックフライデー期間とその他に1度あるかないかという頻度です。
Boltの販売ページ