SP2016 Reverb - Eventideをレビュー【80年代リバーブ】
SP2016 ReverbはEventideがリリースするリバーブプラグイン。
1982年に発表されたハードウェアラックエフェクター、『SP2016』のリバーブがモデル。当時から多くの名曲に使われた、個性ある響きを再現しています。
レトロな雰囲気のあるリバーブサウンドがほしい!
というDTMerは、ぜひチェックを。
もちろん今流行りのシンセウェーブ系トラックなんかにはバッチリです。
また、あつかいやすいシステムもナイスなポイント。
シンプルでわかりすいリバーブプラグインがほしい!
という場合にも、おすすめです。
実機に忠実なVintageモードのほか、より今っぽいModernモードも搭載されており、さまざまな場面でオールマイティーにも使用できます。
原音に覆いかぶさらないようにフィットさせやすいので、とくにリードボーカルやスネアドラムなどには最適。
なお、オリジナルのSP2016については、下記の動画が1分ほどでまとまっています。興味のある方はこちらもどうぞ。
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SP2016 Reverb - Eventideのプリセット【サウンドデモ】
プリセットはトータルで220種類ほど。
Spaceカテゴリは空間の広さから。InstrumentsカテゴリではVocals・Synthなど、使用するサウンドごとから選択可能。そのほか、さまざまなArtistプリセットも用意されています。
サウンドデモ
上でも書きましたが、とても雰囲気があってグッとくる質感。
ホール系の設定にしても、決して派手なビッグルームになるのではなく、落ち着いた感じをあわせ持ったキャラクターにしてくれるのが特徴です。
SP2016 Reverb - Eventideの使い方
さて、ここからはSP2016 Reverbの機能や使い方のポイントを説明していきます。
基本的には、アルゴリズム選択とスライダー調整のシンプルなシステム。ですが、使っていくほどいろいろとサウンドを作り込んでみたくなる、味のあるプラグインです。
PROGRAM【Stereo Room・Room・Plate × Vintage・Modern】
まず、リバーブのタイプを決めるPROGRAMは6種類から選択が可能。
Stereo Room・Room・Plateの3アルゴリズムがあり、それぞれにVintage・Modernの2バージョンが用意されています。
Vintageバージョンは、オリジナルのSP2016を再現。
Modernバージョンは、より明るく広がりのある質感に仕上げることができます。高域のちょうどいいきらびやかさは、個人的にお気に入りです。
LEVELS
LEVELSセクションではINPUT/OUTPUTボリュームをスライダーで調節できます。メーターの表示は、[MONITOR]ボタンでどちらかを選択。
また、[KILL]ボタンをおすとワンタッチで原音がカットされ、リバーブ音のみを残すことが可能。アイディア次第で、いろいろなサウンドデザインにも使える感じです。
PARAMETERS
PARAMETERSセクションでは、MIX・PREDELAY・DECAY・POSITION・DIFFUSIONと、5つのスライダーでリバーブサウンドを調整していきます。
MIXは、Dry/Wetのコントロール。センドリターントラックで使用する場合は、100%にしましょう。
PREDELAYは、リバーブ音が鳴り始めるまでの時間をコントロール。最長で999ms(ほぼ1秒)まで設定することができ、おもしろいエコーサウンドを演出することができます。
DECAYでは、リバーブ音の長さをコントロール。
POSITIONは、空間に対してのリスニングポジションを設定。壁に近いところで鳴りを聴いているか、遠いところで鳴りを聴いているかといった感じです。ミックスにフィットするポイントをさぐっていきましょう。
DIFFUSIONは、反響する壁の質感をコントロールするイメージ。0%に近ければ、硬い平面からのシャープな反響。100%に近ければ凹凸のある壁からの複雑な反響。リバーブ音の密度がコントロールされます。
EQ
EQセクションでは、ローシェルフ・ハイシェルフのEQでリバーブサウンドを調整。
DECAYを長めに設定しているときはとくに、サウンドがブラッシュアップされます。[KILL]ボタンを使いながらコントロールすると、変化がわかりやすいですね。
なお、Vintage Plateモードでは、EQセクションとPOSITION・DIFFUSIONスライダーはコントロールできない仕様となっています。
SP2016 Reverb - Eventideのセール情報と購入方法
SP2016 Reverbは単品のほか、バンドルでの購入が可能。
セール期間は各ストアでずれていることがあります。限定キャンペーンもチェックを。
Check
SP2016 Reverb - Eventideを単品購入
年間通して、SP2016 Reverbのセール回数はあまり多くありません。ですが、ブラックフライデーセール時などには長期間で割り引かれています。チェックしてみてください。
SP2016 Reverb - Eventideをバンドルで購入
Clockworks Bundleは、SP2016 ReverbにくわえてInstant Phaser Mk II・Instant Flanger Mk II・Omnipressor・H910 Harmonizer・H949 Harmonizerがセットになっています。Eventideを象徴するハードウェアエフェクトをモデリングしたプラグインのバンドル。
また、2022年3月にリリースされた新コンプリートバンドルのAnthology XIIにも、SP2016 Reverbがくわわりました。Eventideの主力33プラグインがセットになっています。
その他おすすめのEventideプラグインをチェック【セール情報】
その他Eventideのおすすめプラグインやセール情報については、下記の記事でまとめています。