NAMN 2019で発表された、AKAI professionalのスタンドアローンの音楽制作 / DJパフォーマンス用デバイス「Force」
話題ですね〜!
Ableton Liveコントローラ「Push 2」のような64パッドのスタイルからもわかりますが、Ableton Liveとの連携も予定されているそうです!
そんなAkai Forceの特徴と、Push 2との比較をまとめてみました。
AKAI Forceとは
まずはAKAI Forceについて。
発売日は2019年1月23日。
レビュー
AKAI Forceの特徴はこんな感じです。
スタンドアローン
なんと言っても1番の特徴はこれ。PC不要で音楽制作やパフォーマンスができます。
Hype、TubeSynth、Bassline、Electricの4種類のシンセを内臓。
またForceのコアライブラリとして、SampleTools by CR2、MSX Audio、Sample Magicをはじめ、業界をリードするサンプルコンテンツ制作会社の必須サウンドが10GB以上が収録。
さらに、サブスクリプション形式でサンプル音源をリリースする、Spliceとの統合も計画されているようです。
そして、このように楽器を録音することも可能。
箱から出して、すぐに制作に取りかかれますね。
音楽制作とパフォーマンスの境界線を取り払う構造
あなたの予想を打ち破る。
Forceは現代の音楽制作と次世代のDJパフォーマンスの間にある境界線を取り払い、新しい業界標準を定義します。クリップ起動、ステップシーケンス、サンプリング、シンセエンジン、感覚的なタッチスクリーンコントロールという要素をスタンドアローンのデバイスに統合したForceは、現代に求められる機能と直感的なワークフローを融合し、あなたの創造性を最大限に高めます。
と、いうことでデザインされてされているそうな。
主な作りはこんな感じ。
- 8x8 RGB LED付きクリップ起動マトリクス
- 7インチフルカラーマルチタッチ・ディスプレイ
- グラフィカルなOLEDディスプレイ搭載タッチセンシティブノブ×8
Ableton Push 2に似た作りですね。
クロスフェーダーがついているのがおもしろいです。
AKAI ForceとAbleton Push 2の比較
冒頭でも書いたように、AKAI ForceはAbleton Liveとの連携も予定されているとのことです。
現状、Ableton Live特化の最強コントローラ「Push 2」に取って代わるコントローラーになり得るのか!?ということでザクっと比較。
8x8パッドの構成は同じ
このように、8x8のパッドの構成はAKAI ForceもPush 2も変わりません。どちらもAbleton Liveのクリップをバッチリとコントロールできますね。
AKAI Forceはタッチ・ディスプレイ
Push 2はタッチ・ディスプレイではありませんが、AKAI Forceは7インチフルカラーマルチタッチ・ディスプレイを搭載。これはかなり便利ですね。
制作やパフォーマンスのとき、より直感的に集中することができます。
また、サンプルなどのタイトルを打ち込んで検索することもできるのがいい◎
AKAI Forceはクロスフェーダー付き
AKAI ForceにはAPC 40 MKIIのように、クロスフェーダーが搭載されています。
これもかなりAKAI Forceが優位。やっぱりDJのようなパフォーマンスをする場合は、フェーダーがあるのと無いのでは大きく操作性に差が出ます。
Ableton LiveデバイスはAKAI Forceのディスプレイでどう表示される?
このように、Push 2はインストゥルメントやオーディオエフェクトなどのデバイスが、わかりやすく可視化されて画面に表示されるので、音の変化を目で確認することもできます。
今のところAKAI ForceでAbleton Liveデバイスのビジュアライゼーションについての情報は見当たりませんが、どうなるでしょうか?
価格
- AKAI Force - ¥168,000
- Ableton Push 2 - ¥96,800
価格はこちら。
スタンドアローンでこの価格なら、PCやDAWを揃えることも考えたら安上がりという意見も見受けられますが、どうでしょう、、?
PCはそのほかの作業もできるわけですからねぇ。
こういった方向からの価格比較を考えるよりは、どちらの機材でどんなことができて、それに見合う価格かどうかを考えたほうがいいですよ。
Push 2いついてはこちらの記事でまとめていますので、よろしければこちらもチェックしてみてください。
関連記事: Ableton Push 2は買いなのか?メリット、デメリットをまとめてみた。
まとめ
まだまだAKAI ForceのAbleton Live連携については見えない部分が多いので、これからの情報に期待したいですね!
何はともあれ、かつてMPCが一時代を築きあげたように、Forceという機材で音楽創作をリードするぞ!というAKAI professionalの気迫を感じますよ。
MPCのように、一昔前までは1つの機材が音楽シーンやジャンルを形成してきたといっても過言ではありませんでした。しかし現在はDAWのようなデジタルデバイスの普及で、その感じは薄れてきていますからねぇ。
また、MPCのようなアナログ機材はその出音自体に大きな特徴があり、それこそが個性のある楽器的だったわけです。Forceのようなデジタル機材では、そこの勝負はできない中でどう浸透させていくのか。これからのシーンが楽しみですねぇ。ぼくも色々DTMしていくぞ!創作していくぞ!