Adaptiverbのレビュー

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ADAPTIVERB - Zynaptiq | レビュー!AI搭載のリバーブで作る、深くなめらかなひびき!

シュンナリタ
シュンナリタ
ADAPTIVERBは、AIテクノロジーで深く音作りができるリバーブプラグイン!特徴や使い方をレビューします。 #Zynaptiq

ADAPTIVERB - Zynaptiqをレビュー【AIリバーブの深い音作り】

ADAPTIVERBはZynaptiqがリリースするリバーブプラグイン。

なんと、自動運転車の衝突回避技術に似たAIを使ってつくられており、ふつうのリバーブとは一線を画したシステム。

よどみなく深い、なめらかなリバーブサウンドがほしい!

というDTMerは、ぜひチェックしてみてください。

ハーモニクスで響きを生成。そして元音との干渉はフィルタリングで除去。美しいサウンドを作り込んでいくことができます。

さらにその逆にコントロールすることで、

空間の鳴りにとらわれない、変わったリバーブサウンドを作りたい!

という場合にも使えます。

ノイジーで不思議なドローン・アンビエントサウンドもバッチリ。

同じくAI搭載リバーブではNeoverbも人気ですが、ADAPTIVERBにはひと味もふた味もちがったおもしろさがあります。CPU負荷は高めですが、唯一無二なプラグインです。

ADAPTIVERB - Zynaptiqのプリセット・サウンドデモ

Adaptiverbのプリセット

プリセットがかなり豊富に用意されているのも、ADAPTIVERBの魅力です。

Basics・Orchestral・Piano・Voice・Droneなどの10カテゴリ、400種類以上。

ピアノ用プリセットのサウンドデモ

それぞれが特徴のある響きをもっているので、プリセットをサクサク選んで遊んでみるだけでも、だいぶおもしろいです。

新しいサウンドデザインのアイディアが生まれたり、使い方の発見があると思います。

ADAPTIVERB - Zynaptiqの使い方

ADAPTIVERBを使ったサウンドデザイン

さて、ここからはADAPTIVERBの使い方や、おもなパラメーターについて説明していきます。

MAINビューではメインとなるパラメーターが表示され、FINE-TUNEビューでこまかいコントロールが可能。

上記のデモンストレーション動画もあわせてチェックしてみてください。

ADAPTIVERBのシグナルフロー

Adaptiverbの使い方

GUI左上のボタンを押すと表示される上記のシグナルフローが表示されます。

まずはこちらを確認すると、サウンド処理の流れが理解しやすいと思います。

INPUT/OUTPUTセクション

AdaptiverbのInputとOutput

GUI上部左側はINPUTセクションとなっています。

ここではプリディレイタイムの設定や、リバーブ処理後はふくらみすぎてしまいがちな低域のカットが可能。

また、INPUT AIRノブで高域の空気感をくわえることができるのが特徴です。

右側のOUTPUTセクションでは、一般的なDRY/WET MIXコントロールのほか、WET信号のGAINをコントロールできるようになっています。

MAINビュー【RICHNESS・HARMONIC FILTERING・XYパッド】

AdaptiverbのMainビュー

メインビューの左右には、主要パラメーターとなるとRICHNESS・HARMONIC FILTERINGをトラックボールスライダーでコントロールできるようになっています。

RICHNESSではリバーブ成分としてくわえられる倍音の量を調整。上げていくと、より濃密で華やかな感じのサウンドになります。

TRACKモード(下で説明します)の場合、HARMONIC FILTERINGを+方向にまわすと、INPUTに対してリバーブテールの不協和音になる成分を自動で除去してくれます。そうすることで、自然でよどみのない響きをつくり出すことが可能。

また-方向に回していくと、インプットと同様の成分を制御をすることが可能。逆に不協和音っぽい、あやしげな響きをつくり出すことができます。

そして中央は、SUSTAIN・REVERB MIXをコントロールするXYパッド

SUSTAINはBIONIC SUSTAIN RESYNTHセクションで作られる成分のサステインを調整。REVERB MIXはREVERBセクションを通ってHARMONIC CONTOUR FILTERセクションに送られるシグナルのドライ/ウェットを調整できます。

下部には、リバーブサウンドを鳴らし続けることができる[FREEZE]ボタンもあり。

BIONIC SUSTAIN RESYNTHセクション

AdaptiverbのResynth

FINE-TUNEビューをひらくと、GUI左側では倍音生成にかかわる、BIONIC SUSTAIN RESYNTHセクションの各パラメーターが表示されます。

BIONIC SUSTAIN RESYNTH

  • SIMPLIFY…周波数認識のクオンタイズ感
  • INTERVAL…RICHNESSがくわえられる間隔
  • PITCH RANDOMAIZE…ランダムなピッチモジュレーション
  • DIFFUSION…サウンドにかすかな広がりをくわえる

と、上で説明したRICHNESS以外のパラメーターも細かく調整することができます。

REVERBセクション

AdaptiverbのReverb

BIONIC SUSTAIN RESYNTHセクションを通ったサウンドは、GUI下部のREVERBセクションに流れます。REVERB SOURCEスライダーで、直接INPUTからのサウンドもふくめることができます。

ここでは3種類からREVERB MODELを選択可能。クラシックなリバーブのALLPASS、空間を3DシミュレーションしたR-TRC・R-TRC HDモードがあります。

REVERB SIZEでは、空間のサイズ感とリバーブディケイをコントロール。

REVERB DAMPを上げると、高域の耳ざわりな感じをとり除いていくことができます。

HARMONIC CONTOUR FILTERセクション

TRACKモード

AdaptiverbのFilter

最終段のHARMONIC CONTOUR FILTERセクションをFINE-TUNEビューでひらくと、2つのモードからリバーブ成分とドライサウンドの周波数的なぶつかりをコントロールすることできます。

上記画像のTRACKモードを選択すると、インプットされたサウンドの周波数を自動で認識し、上で説明したHARMONIC FILTERINGに適用してくれます。

このモードではHCF WEIGHTINGスライダーで、高域と低域のバランスを調整可能。

また、FOLLOWモードでサウンド認識をリアルタイムでおこなう設定のほか、HOLDモードにしてそのタイミングのフィルタリングをキープしたり、LINKモードでFREEZEがオンのときだけHOLDされるように設定できたりします。

KYBDモード

AdaptiverbのKybd

KYBDモードでは、インプットにかかわらずキーボードから選択した周波数帯のみがリバーブ成分として出力されるようになります。(もちろん、HARMONIC FILTERINGが-の場合は、その逆です。)

作っている曲のキーやコードなどによって、ノートを選択可能。コードを鳴らしてリバーブテールでパッド的なサウンドを作成するみたいなことができます。

こちらもRES・RES+・QNT・QNT+と、4つのモードがあり。

RESはよりシンプルなハーモニクスが、QNTは密度の濃い感じのサウンドを出力。それぞれ+のモードは出力されるサウンドがより自然な響きとなります。

ADAPTIVERB - Zynaptiqのセール情報と購入方法・価格チェック

ADAPTIVERBは単品のほか、バンドルでの購入が可能。

セール機会はかなり少なめ。近年は40%オフ前後になることが多いです。期間は各ストアでずれていることがあります。限定キャンペーンもチェックを。

ADAPTIVERB - Zynaptiqを単品購入

セール状況をチェック

ADAPTIVERB - Zynaptiqをバンドルで購入

下記がADAPTIVERBをふくむバンドルです。

バンドルの販売ページ

ADAPTIVERB - Zynaptiqを学割で購入【EDU】

学生や教職員は学割価格で購入できるEDU版があります。

対象・証明方法などについて、くわしくはストアページでご確認を。

EDUの販売ページ

そのほかZynaptiqプラグインとセール情報まとめ

インテリジェント機能で曲作りをがっつりサポートしてくれる、Zynaptiqのプラグインラインナップは要注目です。

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  • この記事を書いた人
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シュンナリタ

『マタタキベース』でDTM情報を発信中。Moment名義で曲をリリースしつつ、DJしたりしています。長野在住。東京時代は年間200日くらい各所のClubでブースに立ってました。かれこれ15年以上音楽業界の片隅に居ます。プロフィール詳細や経歴はこちら

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