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ZENOLOGY Proはフルバージョン・ZENOLOGY Liteは無料版
ZENOLOGY Proは、Rolandがリリースするシンセサイザープラグイン。
Roland Cloudの歴史で培われたシンセサイザーシステムが集約され、クリエイティブかつ効率的に幅広いサウンドを扱うことができます。
フルバージョンに加え、無料版として用意されているのがZENOLOGY Liteです。この記事では両者を比較しながらレビューをまとめていきます。
ZENOLOGY Liteだけでも楽しめますが、フルバージョンのポテンシャルは段違い。ぜひチェックしてみてください。
ZENOLOGY ProとZENOLOGY Lite: プリセット数や音色の違い
ZENOLOGY Proのプリセットブラウザ

ZENOLOGY Proのプリセット数は、トーン4,106種類+ドラムキット109種類の合計4,215種類。
XVシリーズをはじめとしたRolandらしいPCM音源や、JUPITER-8・JUNO-106・D-50といったアナログ/デジタルシンセのアイコニックなサウンドがずらりと並んでおり、幅広いジャンルの制作に対応します。
サウンドデモ
なお、歴代名機の名前を冠したプリセットが各機種ごとにがっつり収録されているわけではありません。特定のモデルのサウンドが目的であれば、Model Expansionシリーズを追加購入するか、バンドルの利用、もしくは単体でエミュレートされたプラグインの導入も検討してみてください。
ZENOLOGY Liteのプリセットブラウザ

一方、無料で使えるZENOLOGY Liteのプリセット数は、トーン240種類+ドラムキット10種類の合計250種類。
PCM音源からシンセまで、幅広い収録内容をサッとチェックできる構成になっています。音色のクオリティはフルバージョンと同じなので、気に入ったサウンドがあればそのまま制作の即戦力として使えます。
ZENOLOGY ProとZENOLOGY Lite: 使い方や機能の違い
ZENOLOGY ProのEDIT画面

ZENOLOGY Proは、このEDIT画面から細かな音色コントロールが可能です。
システム内部は『Partial』と呼ばれる4つのユニットで構成され、それぞれにオシレーター、フィルター、アンプ、デュアルLFOを搭載。
Supersaw波形や1,840種類のPCM波形、JUPITERモデルのフィルターなどを備えており、Rolandの歴史的テクノロジーを自在に組み合わせられます。Serum 2やVPS Avenger 2といったモダンシンセと比べると扱いやすさはやや不利ですが、かなりワクワクする奥深さ。使い込むほどに魅力が増していきます。
ZENOLOGY Liteでコントロール可能な FX画面

無料のZENOLOGY Liteでは、画像左上にあるCUTOFF・RESO・ATTACK・RELEASE・VIBRATOなどのBASICパラメーターと、FXのみをコントロール可能。オシレーターの選択やモジュレーション系の設定、ルーティングの変更などはできません。
エフェクトはJUNO-106・CE-1モデルのコーラスなどを含む充実のラインナップ。無料版ながら十分楽しめます。
Liteは保存不可【ZEN-Core搭載ハードウェアとの連携はProのみ】
さらに、無料版のZENOLOGY Liteではユーザーサウンドの保存およびエクスポート・インポートができません。
そのため、ZENOLOGYの核となるZEN-Core Synthesis Systemを搭載したハードウェアで作成したサウンドを鳴らしたり、ハードウェアでエディットしたサウンドをプラグインに読み込むといった連携機能には非対応です。
USBメモリ経由でサウンドやパラメーターを共有

Rolandハードウェアのユーザーにとっては、ライブでも制作でも可能性を大きく広げられるシステムです。ぜひフルバージョンのZENOLOGY Proを手に入れて遊んでみてください。