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Pianoverse MAXをレビュー【欲しいピアノが揃う音源】
2023年のリリースと同時に大きな話題を集めたPianoverseは、これまでIK Multimediaが培ってきたサンプリング技術を、現代の音楽制作に向けて再設計したピアノ音源シリーズです。
フルバージョンのPianoverse MAXには、現在シリーズ全9種類のピアノ音源を収録。クラシカルなサウンドから、現代的なトラックメイク用途まで幅広く対応できる内容です。
以下に、実際に使用して感じたポイントをまとめていきます。
しっかりリアル・なおかつ扱いやすい
まず、ピアノ音源として最も重要な“リアルさ”については申し分ありません。実際に聴いているだけでうっとりするような美しいサウンド。ぜひ上のデモ動画の演奏をチェックしてみてください。
グランドピアノの華やかで壮大な響き、アップライトピアノの親しみやすくチャーミングなトーン、そしてベロシティ全体にわたる繊細なダイナミクスまで、丁寧にキャプチャーされています。
Pianoverse MAXに収録されている音源は、Yamaha、Bösendorfer、Steinway & Sonsなど、世界最高峰クラスの高級ピアノばかり。これらの名機を、自宅の制作環境で自由に扱えるのは大きな魅力です。
さらに優れているのは、楽曲制作における“扱いやすさ”とのバランス。リアル系ピアノ音源の中には、単体での音は素晴らしいものの、繊細すぎてPop、Hip Hop、EDMなどのモダンなミックスの中では扱いづらいものもありますよね。
その点、Pianoverseは制作での使いやすさまでしっかり考慮されています。サンプリングの段階、そして内蔵EQ・コンプレッサーなどが、現代のトラックメイクに自然に馴染むよう設計されているようで、リアルさと実用性を高いレベルで両立しています。
制作に必要ないろいろなピアノサウンドが1つのプラグインで鳴らせる
シネマティックなサウンドデモ
Pianoverse MAXの強みは、単なるリアルなピアノ音源にとどまらない点です。ピアノをベースにしたサウンドであれば、非常に幅広い表現に対応できます。
シネマティックやLo-Fiといった定番のスタイルはもちろん、ジャンルに分類しづらいような独創的なテクスチャーまでカバー。「ピアノらしさは欲しいけれど、普通のピアノでは物足りない」といった場面でも、イメージするサウンドを見つけやすいです。
他のデモ動画
こうした音作りを支えているのが、完成度の高いエフェクトセクションと空間シミュレーターです。

空間シミュレーターでは、スタジオ・コンサートホール・クラブ・ガレージといった現実的な環境だけでなく、砂漠や海の底といった非現実的な空間まで再現可能。リアルなピアノを“あり得ない場所”で鳴らすという、クリエイティブなサウンドデザインが楽しめます。

上の動画では、Pianoverse MAXに収録された3種類のピアノを組み合わせて楽曲制作を行っています。ピアノはあらゆるジャンルで使用頻度が高く、楽曲の中でさまざまな役割を担う重要な音色です。
これ1つで幅広いピアノサウンドをカバーできるため、音源選びに迷うことなく制作に集中できるのは大きなメリット。
容量はトータル約280GB【お気に入りだけ残すのもアリ】

Pianoverseシリーズはリアルなサンプリング音源のため、それなりのストレージ容量を必要とします。
各音源はおおむね20〜30GB(Liberty Uprightは2モデル収録のため約68GB)で、トータル280GBほど。それぞれにクラシカルから実験的なサウンドまで、まんべんなくプリセットが用意されています。なので、容量を節約したい場合は、お気に入り音源だけを残して運用するのもおすすめ。
まぁ確かに容量は大きめですが、ここまで紹介してきたように、リアルな演奏表現からクリエイティブなサウンドデザインまで1つのプラグインで対応できる点を考えると、容量に対するパフォーマンスはとても優秀です。
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