Solid State LogicとUAD SSLプラグインの比較

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UAD SSLを本家SSLプラグインと比較してみた【レビュー】

シュンナリタ
シュンナリタ
人気のSSLプラグインを新たにネイティブ対応したUAD SSLと比較!
#UniversalAudio #SolidStateLogic

新たにNative対応したUAD SSL 4000と本家SLLの人気プラグインを比較

UAD SSLとSolid State Logicプラグイン

2024年10月、Universal AudioがリリースするUADプラグインのSSL 4000 E Channel StripSSL 4000 G Bus Compressorが、専用ハードウェアが不要のネイティブ環境に新しく対応しました。

このところ、本家Solid State LogicがリリースするSSL Native Channel Strip 2SSL Native Bus Compressor 2に注目が集まっていたので、「比較してどうなのか?」と検討しているDTMerもきっと多いですよね。

そこで、以下にそれぞれのモデルとなるハードウェアコンソールや、使い方の違いなどをザッとまとめていきます。ご参考にどうぞ。

SSL 4000 E Channel Strip と SSL Native Channel Strip 2

UAD SSL 4000 E Channel Strip

UAD SSL 4000 E Channel Strip

今回ネイティブ対応したUADのSSL 4000 E Channel Stripは、その名の通り『SSL 4000 E』のチャンネルストリップをエミュレートしています。

『SSL 4000 E』は1979年に発表され、Solid State Logic製コンソールが世界中のスタジオに普及して音楽業界を席巻するきっかけとなったシリーズです。Nirvanaや近年のBruno Marsなど、数え切れないヒット曲を形作ってきました。

プラグインではそのアナログなテイストがしっかりと再現されており、ブーストした時のサチュレーション感などはかなりグッとくる気持ちよさ。チャンネルストリップというツールに"味"を求めるなら、ぜひこちらを選んでみてください。

それから、プリセットが豊富。いろいろ試しながら仕上げたい場合やDTM初心者にも便利です。

SSL Native Channel Strip 2

SSL Native Channel Strip 2

一方、本家Solid State Logicで人気のSSL Native Channel Strip 2は、『SSL 9000 K』のエミュレート。

『SSL 9000 K』は2002年に発表された、よりモダンなモデルです。

プラグインのサウンドをUADと比較してみると、明るくクリアな変化をするのがよくわかります。機能面では、直感的にルーティングを変更できたり、Dry/Wetミックスができたりと、丁寧な処理にも対応しています。というわけで、ワークフローを重視してチャンネルストリップを選びたいならこちらがとてもおすすめ。

ちなみに本家Solid State Logicは、UADと同じ『4000 E』モデルのSSL 4K E Plug-inもリリースしています。

SSL 4000 G Bus Compressor と SSL Native Bus Compressor 2

UAD SSL 4000 G Bus Compressor

SSL 4000 G Bus Compressor

ネイティブ対応したUADのSSL 4000 G Bus Compressorは、『SSL 4000 G』のバスコンプレッサーをエミュレートしたプラグイン。ミックスをのり付けするようにまとめてくれる、いわゆるグルーコンプです。

こちらは下で説明する本家Solid State Logicプラグインと同じモデルですが、ディティールはところどころ違っています。

サウンドは、コンプがかったニュアンスが表に出て来やすいです。また、サイドチェインフィルターのパラメーターがより幅広く調整できるようになっています。そして、プリセットが充実しているのも大きなポイント。

SSL Native Bus Compressor 2

SSL Native Bus Compressor 2

SSL Native Bus Compressor 2の方が、クリアでタイトなミックスにまとめたい場合はしっくりきます。

THRESHOLD・ATTACK・RELEASE・RATIOノブのパラメーター幅が広かったり細かったり、Dry/Wetのロック機能があったりと、調整も丁寧にすることが可能。また、オーバーサンプリングにも対応しているので、よりハイクオリティな処理を試してみることができます。

まとめ: UAD SSLも人気が出そう!

さて、上でザッと紹介したところだけでもけっこう違いがありますよね。今回比較したチャンネルストリップに関しては、モデルが異なるのでまぁ当然ですが。ともあれ、一口にSSLコンソールエミュレーションと言ってもいろいろなわけです。

実は僕自身、以前はこういうタイプのプラグインに興味を持つことがあまりなく、モデルなども軽く確認する程度でした。しかし、いざ使い始めてみると便利ですし、意外とクリエイティブな可能性も広げてくれると感じ、今は楽しんで比べてみています。

UAD SSLにも本家SSLにもそれぞれの良さや特徴はありますが、とりあえずお得なセールを見つけたらまず何か手に入れてみるというのもおすすめ。そこからきっと視野が広がります。

なお、他に代表的なメーカーだとWavesにもSSL 4000モデルシリーズがあり人気です。チェックしてみてください。

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シュンナリタ

『マタタキベース』でDTM情報を発信中。Moment名義で曲をリリースしつつ、DJしたりしています。長野在住。東京時代は年間200日くらい各所のClubでブースに立ってました。かれこれ15年以上音楽業界の片隅に居ます。プロフィール詳細や経歴はこちら

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