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VocAlign Ultra - Synchro Artsをレビュー: ボーカルアライメント
VocAlign UltraはSynchro Artsのオーディオアライメントプラグイン。
ダブリング・ハーモニートラックをキャプチャーするだけで、メインボーカルなどにあわせてタイミングやピッチをすぐに自動補正してくれます。
ボーカルミックスをスピーディーにこなしたい!
というDTMerに、VocAlign Ultraはかなりおすすめです。
たくさんのバッキングボーカルやハモリを重ねたい時にも、あっという間。サクッとトラックまとめれば、よりクリエイティブな作業にじっくりと時間をかけられます。
下記の動画では、Dua Lipa・Frank TurnerのエンジニアがVocAlign Ultraについて語っています。よろしければチェックを。
プロエンジニアの使用例
VocAlign Ultra - Synchro Artsの使い方: ダブリングやハモリのタイミング・ピッチ補正がかんたんに
さて、VocAlign Ultraの機能や使い方のポイントを説明していきます。
基本的には、トラックを読み込むだけでかんたんに補正作業が可能。上記の動画もご参考にどうぞ。
システムのポイントをおさえれば、調整だけでなくクリエイティブなボーカルトラック作りまでサクサクはかどります。
それと一応補足ですが、あくまでVocAlign Ultraは【ガイドとなるトラックにあわせる】作業のために使うプラグインです。事前にMelodyneやRePitchなどを使ったりして、リードトラックやメインのハーモニートラックはバッチリな状態にしておきましょう。
トラックの読み込み
Cubaseでのボーカル読み込み
まずは、そろえたいダブルトラックやハーモニートラック、およびガイドトラックをVocAlign Ultraでキャプチャーします。
読み込み方法やその他のあつかいはDAWによって少し変わります。それぞれのチュートリアル動画をチェックしてから使ってみてください。
その他DAWでの読み込み
なお、Cubase・Studio OneなどARA2対応のDAWでは、マルチトラックをよりスムーズにキャプチャーして処理することが可能となっています。
プリセットを選択【Rap・Vocal・Dialogue・楽器トラックにも】
トラックを読み込むのとあわせて、プリセットを選んでみましょう。
VocAlign Ultraのプリセットフォルダは、上からこのような階層になっています。
プリセットの階層
- サウンドのカテゴリ… Dialogue・Instrument・Rap・Vocal・など
- ガイドラックとの関係… Double・Harmony・など
- どのくらい補正するか… Tight Timing・Slightly Loose Timing & Pitch・など
ボーカルやラップはもちろん、楽器トラックの合わせにもプリセットで対応。クリエイティブな音作り系も用意されています。作業の出発点がサッと出てくるようになっており、ナイスです。
しかも、プリセットを変更するとすぐにその処理をサウンドに適用してくれるので、素早くチェックしていくことができます。
波形表示とSync Points・Protected Areas
GUIDEとなるメイントラック・DUBトラック・補正されたOUTPUTは、波形が表示されます。
上記画面のほか、ピッチのプロファイル・ボリューム感のプロファイルにフォーカスした表示もあり。
ここで、音と波形をチェックをして気になるところがあれば、Sync Points・Protected Areasを作成してみましょう。
Sync Pointsはできるだけバシッと合わせたいところを、Protected Areasは処理しなくていいゾーンを設定できます。下記の動画をチェックしてみてください。
Sync Points・Protected Areas
MATCH TIMING
タイミングの調整はGUI右側にあるこちらのセクションで。
おもにMax DifferenceノブでLOOSE⇔TIGHTをコントロールするほか、7種類あるAlignment Ruleでアルゴリズムを変えたりもできます。
MATCH PITCH
ピッチの調整はこちら。ガイドに対してハーモニートラックを調整する場合、ピッチはあわせないのでここがオフになります。
メインノブは上部にある2つ。ピッチをどのくらいあわせるか調整します。
そしてAlgorithmにMode 1・2があり、2を選択するとビブラートなどのこまかいゆらぎまでどのくらいキッチリ補正するかをコントロール可能。
また、下にはTransposeノブもあり。
なお、ここではMATCH TIMING・MATCH PITCHセクションどちらも、こまかいパラメーターが表示される[Advanced]ビューで説明しています。よりシンプルな[Basic]ビューでかんたんにコントロールするのもokです。
FORMANT SHIFT【バッキングボーカル・ハーモニー生成も】
VocAlign Ultraにはフォルマントシフト機能も搭載。
メイントラックをもとに、さまざまなバッキングボーカルを生成したり、トランスポーズと組み合わせれば自由にハモリを生成したりするとも可能です。
VocAlign Ultra & ピッチ補正プラグインRePitchの連携も注目
ピッチ補正プラグインRePitch StandardとVocAlign Ultraの連携機能、SynchroLinkテクノロジーも注目です。
MelodyneのようなGUIで細かくメインボーカルのピッチやタイミングを補正をしながら、VocAlign Ultraで読み込んでいる複数のレイヤートラックもリアルタイムに補正することが可能。大規模なボーカルトラックをあつかう際には強力なかなり時短ツールとなります。
くわしくは、下記のチュートリアル動画で説明されています。
SynchroLink
VocAlign Project 5・Revoice Pro 5 - Synchro Artsもチェック
その他、Synchro Artsの関連プラグインもチェックしておきましょう。それぞれ、ワークフローや予算にあわせて購入できるようリリースされています。
VocAlign Project 5は、タイミング補正のみにフォーカスしたシリーズ中もっとも低価格なプラグイン。
そして、Revoice Pro 5はSynchro Artsのフラッグシップソフトウェアとなります。スタンドアロンで動作し、ピッチ・タイミング補正やダブリングの作成など、トータルでボーカルプロダクションのエディットが可能です。
機能比較についてはCOMPARISON PRODUCTS - Synchro Artsで、一覧表を見ることができます。