2022年10月: BreakTweakerは販売終了となりました。
BreakTweakerの代わりにおすすめのグリッチ系ツールがいろいろ: Glitchmachinesのおすすめプラグインまとめ
BreakTweaker - iZotopeの使い方&レビュー
BreakTweakerとは、iZotope社のグリッチ生成系プラグイン。
ジャンルでいうとステップシーケンサー、ビートマシン、ドラムマシン、サンプラーであり、シンセサイザーといった感じです。笑
上記の動画を見てもらえばわかる通り、ビートパターンを打ち込みつつ、シンセなどのエグいグリッチサウンドもサクサクと生み出すことができます。
Complextro・Glitch Hopとか、エレクトロニックミュージックを作りたい!
というDTMerなら、アイディアの幅を大きくひろげてくれますよ。
また、そういうサウンドを曲の中にちょっと取り入れてみたい、という人にもかなりおすすめできるプラグインです。
下記にBreakTweakerの概要と、できることをまとめます。
BreakTweakerのステップシーケンサー
BreakTweakerの画面中央に大きく表示されるのが、ステップシーケンサー。
ここにビートやシンセサイザーを打ち込んでパターンを組み上げていきます。
6トラックまで作成可能で、それぞれのトラックはDAWにパラアウトさせるようにも設定できます。
パターンは最大で24個まで作成でき、画面左下の1〜24で選択できます。
そしてそのパターンとそれぞれのトラックの単音は、上記の表示で説明のある通りMIDIにアサインされ、コントロールできます。
BreakTweakerのサンプラーとシンセサイザー
各トラックを選択すると、その中身をエディットすることができます。
サンプラーとシンセサイザーを選ぶことができ、各トラック3つまで音を重ねることもできます。
サンプラーの音源はプリセットされている中から選ぶことができるのはもちろんのこと、自分が持っているサンプル音源をドラッグ&ドロップで挿入して使うことも可能。
サンプラー、シンセ共にディストーションとフィルターがついており、ADSRエンベロープとLFOでモジュレーションもできるので、内部でサウンドを作り込むこともできます。
MicroEdit【BreakTweaker最大の特徴】
こちらがBreakTweakerの最大の特徴であるMicroedit。
打ち込んだステップを選択すると、画面下にこのようなエディタが出てきます。
ここでグリッチサウンドをガンガン作っていくことができます。
青と赤の四角になっている部分をドラッグすると、グリグリと直感的にエディットすることができ、
「ギューン!」、「ブーン」、「ババババ」、「グイ〜ン!」
みたいな音を無限に生み出すことができますw
適当にMicroeditをいじってみました
プリセットのパターンを読み込み、その中のステップをMicroeditでいじっています。
ステップを選択すると、そのステップの音だけプレビューすることができ、ランダム機能もあるので、動画のようにテンポ良く適当に操作しただけでいい感じにおもしろくなります。
真ん中あたりの[TYPE]でグリッチのタイプを選び、その他のパラメーターでかかり具合を設定していく感じですね。
BreakTweaker - iZotopeはグリッチビートをサクサク生み出せる
さて、ここからはBreakTweakerを使ってみて感じたことや、使いどころなどをまとめていきます。
ComplextroやGlitch Hopの製作に
上でも書きましたが、ComplextroやGlitch Hopのようなエレクトロニックミュージックを作りたいという人にはもってこいのプラグインですね。
ぼくの場合ですが、BreakTweakerのようなツールを使わずにグリッチサウンドを作ろうとすると、ひたすら手を動かして(切り刻んだりピッチを変えたりエフェクトかけたり)いい感じの音にたどり着くまで頑張ることになるので、けっこう疲れるんですよね。笑
BreakTweakerを使うと、より直感的にサクサクと作業ができます。
オリジナルのグリッチサンプルの作成に
既製品のサンプルパックに飽きた…
という時に、オリジナルのおもしろいサウンドがガンガン作れますよ。
持っている音源をサンプラーに入れて新しい音にしてしまうのもおもしろいですね。
ComplextroやGlitch Hopではないけど、グリッチの要素を取り入れたい!
もちろんこういう人にもおすすめ。
なお、正直言ってBreakTweakerオンリーで1曲になるくらい作りこみをするのはキツいかな、と思います。
パラアウトもできるので、BreakTweakerでサクサクとアイディアやサンプルを作り貯めていって、それを使ってDAWでしっかり曲を完成させるイメージで使っていったほうがいいと思います。
プリセットで遊ぶだけでも楽しい件
まずはプリセットを読み込んで、持っているMIDIキーボードをつないで適当にパターンを組み合わせて遊んでみるだけでもかなり楽しいです!
別売りで拡張のプリセットパックもあり、プリセットだけで幅広く遊ぶこともできます