Trackspacer レビュー

ページ内には広告がふくまれます プラグイン

Trackspacer【レビュー】ミックスのぶつかりを自動で解消!素早く自然に帯域整理ができる【Wavesfactory】

シュンナリタ
シュンナリタ
Trackspacerをレビュー!活用例やメリットをチェックしてみてください。
Pro-Q 4・Neutron 5との比較も。 #Wavesfactory

【SALE】こちらもあわせて

Trackspacerをレビュー【ミックスのぶつかりを自動でカット】

Trackspacerを使ってミックスしてみた

チャンネル登録はこちらから

Trackspacerは、Wavesfactoryがリリースするサイドチェインダッキング系のプラグインです。

マルチバンドコンプレッサーに近いエフェクトですが、サイドチェインシグナルをリアルタイムで解析し、内部の32バンドEQに適用するシステム。ぶつかっている帯域のみを自動的にカットしてくれます。

対応するサウンドに合わせてEQカーブが動的に変化し、意識せずともミックスに自然なスペースが生まれるのは大きなメリットです。

上の動画で使用しているピアノとギターのように、帯域が重なりやすいトラック同士の処理では特に効果的。メイントラック(サイドチェイン元)を主役として立たせつつ、Trackspacerでダッキングするトラックには“引き立て役”としてのパートを明確に割り当てることが可能です。

Trackspacerを使ってミックス

ボーカルとシンセ、キックとベース、コードとリードなど、さまざまな組み合わせで、適切な帯域の棲み分け処理がとてもスピーディーになります。バランス良くサウンドが共存した、モダンなミックス像作りにとてもおすすめ。

パラメーター構成もシンプルで扱いやすく、「素早く結果を出したい」場面でまず頼りたくなるプラグインです。

Trackspacerの代わりにPro-Q 4やNeutron 5も使えるけど

この手のダッキング/帯域整理系エフェクトの中で、Trackspacerはトップランナー的な存在として長く使われ続けているプラグインです。

近年は同様のアプローチを備えるプラグインも増えてきており、それぞれに個性や強みがありますが、Trackspacerの魅力は使い方の簡単さと、自然でありながらもしっかり効く処理にあります。

代表的なプラグイン2種類との比較をまとめてみましょう。

FabFilter Pro-Q

Pro-Q 4のSpectral Dynamicsと外部サイドチェイン

最新のPro-Q 4に搭載されたSpectral Dynamicsも、動的かつ繊細にスペクトルをコントロールしてくれる機能。外部サイドチェインを適用すれば、トラック間のバランスをとりながらコントロールが可能です。処理は非常にサージカルで、アナライザーの視認性も高く、細かく追い込みたい場面向き。デメリットを言えば、設定にある程度の手数が必要です。

iZotope Neutron

NeutronのUnmaskモジュール

一方、Neutron 5のUnmask(Neutron 4から搭載のモジュール)も直感的で扱いやすい機能。しっかりとダッキングがかかるフィーリングで、ポンピングをあえてグルーヴとして活かしたい場合にはベストな選択肢です。Dry/Wetミックスもできます。ただし、CPU負荷は少し高め。

どれも優秀なツールですが、「迷わず自然に帯域整理をしたい」という用途では、Trackspacerにかなり安定感があります。目的や好みに応じて、使い分けの参考にしてみてください。

広告

  • この記事を書いた人
ShunNarita_Profile_Square

シュンナリタ

『マタタキベース』でDTM情報を発信中。長野在住。東京時代は年間200日くらい各所のClubでDJしてました。かれこれ15年以上音楽業界の片隅に居ます。プロフィール詳細やディスコグラフィーはこちら

-プラグイン
-,