アナログモデリングシンセの定番として、長く根強い人気を誇るu-he Diva。
「太いアナログシンセサウンドといえばDiva」というイメージで、名前を知っている人も多いと思います。一方で、誰もが持っているというほど定番化しているわけではなく、気になってはいるものの、まだ導入していないという人も多いのではないでしょうか。
実際に使用すると、アナログシンセならではのリッチで太いサウンドをしっかり感じられ、音作りも楽しい。長く支持されているのが納得できるプラグインです。
この記事では、実際にDivaを使ったビートメイクを紹介しながら、そのサウンドや機能のポイント、使って感じることをまとめていきます。
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u-he Divaを使ったビートメイク【1つでMinimoogもJUPITER-8も鳴らす】
いつものコーヒーブレイクの音をサンプリングして、ビートメイクする様子をショート動画にしてみました。
ドラムを組み立てた後、Divaを使ってベースとシンセブラスを追加しています。
シンプルでキャッチーな、ゆるいコード進行ですが、Divaの重厚感とアナログらしい有機的なサウンドが、いい雰囲気にまとめてくれました。
ただ存在感が強いだけのシンセサウンドは、ミックスの中で浮いてしまうこともあります。しかしDivaは、しっかりとした存在感がありながらも、楽曲に馴染みやすい絶妙なテイストがあります。
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ベースはMinimoog・シンセブラスはJUPITER-8を再現
今回は、Moog Minimoogを再現した粘りのあるベースサウンドと、Roland JUPITER-8を再現した鮮やかでリッチなシンセブラスをDivaで鳴らしています。どちらもプリセットから選んだものです。
このように、1つのプラグインで「アナログシンセのあんな音を鳴らしたい」「こんな音を使いたい」というアイデアをサッと試せるのは、とても便利。
名機のシグネチャーサウンドをそのまま組み合わせすぎると、楽曲の中でごちゃっとしてしまうこともありますが、Divaならさまざまな方向性の音を素早く試しながら、インスピレーションを形にしていけます。
ちなみに、この2トラックで4和音+ベースを鳴らしたときのCPU負荷は、僕のM4 Pro Mac mini環境で最大10%ほどでした。
軽いとは言えませんが、これだけのアナログモデリングサウンドを考えれば、納得できる範囲。トラック数が増えて負荷が気になってきたら、必要に応じてバウンスしながら使うとよいでしょう。
1つで音色の出発点を変えられる理由【セミモジュラー】

上で紹介したように、Divaだけで、同じアナログシンセでもテイストの大きく異なるシンセを再現することができます。
その理由が、幅広いモデルを搭載したセミモジュラー形式のシステムです。オシレーター、フィルター、エンベロープの各セクションを複数のモデルから選択でき、それらを組み合わせて音作りが可能。
もちろん、自由に組み合わせて、複数の名機の要素を融合した「夢のシンセ」を作り出すこともできます。

自分で1から音作りをしていく際には、オシロスコープが内蔵されているのも地味に便利。
実際の波形の変化を目で確認しながら、思いのままにシンセサイズを進められます。
TRIMMERSが静的なパッチに「アナログの揺らぎ」を足す

Divaのリアルなアナログサウンドを支える特徴のひとつが、TRIMMERSセクション。
ここでは、アナログ機材特有の電気的な揺らぎをシミュレートし、デチューンやエンベロープの微妙な変化を動的に加えることができます。
細かく調整できるので、例えばコードやベースラインをビシッと安定させたい場合は控えめにするなど、求めるサウンドに応じて使い分けると、Divaをより効果的に活用できます。
Serum 2やPigmentsなどのモダンシンセと比較して

これからいろいろなシンセプラグインを買い足していきたいと考えているDTM初心者に向けたアドバイスをしながら、比較ポイントを挙げていきます。
Divaは基本的にアナログモデリングシンセのベーシックな構造を採用しているため、ある程度シンセサイザーの仕組みを理解していれば、とても親しみやすいプラグインです。
一方で、Serum 2やPigmentsなどのモダンで多機能なシンセに搭載されているような、エンベロープやLFOカーブのリアルタイム表示、直感的なモジュレーションルーティングといった機能は、Divaにありません。
そのため、モダンなシンセの操作感に慣れていると、最初は物足りなさや不便を感じると思います。「すぐにEDMやDubstepのような動きのあるサウンドをどんどん作ってみたい」などという場合は、Divaの導入優先度は下がるでしょう。
しかし、Divaが持つリッチで有機的なアナログサウンドは、それらとはまた違った魅力があります。楽曲に厚みや存在感を加え、独特の質感でサウンドを彩ってくれるのがDivaの強みです。
なお、もし先にシンセサイザーの音作りを基礎から勉強してみたいという人には、Syntorial 2がかなりおすすめ。
僕自身、少し前にSyntorial 2を使ってシンセサイズについて改めて1から学び直してみたのですが、その後にDivaを使ってみると、ものすごくワクワクしながら音作りを楽しめています。
Divaはコスパ良し【いつまでもおすすめできるシンセ】
1つ持っておけば、さまざまな名機を思わせるサウンドを幅広く楽しめるDivaは、かなりコストパフォーマンスの高いシンセだと感じます。
「ザ・アナログシンセ」が欲しい。でも、できれば1つのプラグインで幅広い音を楽しみたい。そんなときにDivaは最有力の選択肢です。
Too Muchな機能に右往左往することなく、シンセサイザーの基本に向き合いながら、ピュアな音作りとアナログサウンドをデスクトップ上で気軽に楽しめます。
長く使っても色褪せない魅力を持った、おすすめし続けたいシンセプラグインです。
