The Godfather、いいですよね~。
ぼく、大学は文系の学科だったんですが、卒論で「ゴッドファーザーはなぜ人々を惹きつけるのか」をテーマにしたんですよ。
作品そのもの、そして登場人物のゴッドファーザーが、なぜ人々を魅了するのかということを論じました。
そのとき、心理学的観点から、作中のゴッドファーザーが人々の尊敬を集める要素の1つとしてポイントに挙げた、「ランチョンテクニック」というものをご紹介します。
この「ランチョンテクニック」をぼくは、卒業論文をきっかけに知ったのですが、なかなか一般的には知らないひとが多いキーワードなのではないでしょうか。
ランチョンテクニックとは
ランチョンテクニックとは、簡単に言うと「食事をしているとき、相手は心をひらきやすくなる。」ということ。
作中では
作中に登場するゴッドファーザーことヴィトー・コルレオーネの裏の顔はマフィアのボス。
ヴィトーは街の人々の、'ふつう'はどうにもならない頼みごとを聞いて、裏の力で解決し、その人に貸しを作ります。そうして、どんどんと影響力を大きくしていくのです。
そんな人々がヴィトーと話をするとき、彼はいつも1杯のお酒をわたします。
マフィアのボスと話をするのですから、かんたんには心をひらいて話すことなんてできませんよね。
これが、ランチョンテクニックになっているわけです。
こうして彼は頼みごとをしてくる人々と関係値をつくり、自身が頼みごとをしなければならない時がきたら、「決して断れない提案」をするのです。
交渉ごとや親睦会で
このランチョンテクニック的な観点から見ると、交渉ごとや親睦会として、食事の場をもうけるのはとても合理的なわけです。
ビジネスや意中の人との駆け引きに、ちょこっと意識して使ってみてはいかかでしょう。
The Godfatherは、このような魅力がたくさん詰まった作品です!興味があるかたは、小説版もおもしろいのでぜひ!